内定して仕事に就いた際、思わぬトラブルに見舞われることは多々あります。
ここでは就職後によくあるトラブルの一例とその対象法について解説していきます。
就業条件等の相違
就職前に聞いていた条件と違ったというよくあるトラブルです。
例えば、残業が思っていたより多い、休暇が取りにくい環境である、給与の額や待遇が違うなど…。
会社説明会での質疑応答や面接時によく確認をしてから、就職を決める必要があります。
賃金、休暇など労働条件等が記載された書面をきちんと確認し、保管しておくと良いでしょう。
ネット上の口コミを確認してみたり、ハローワークからの紹介なら相談員を通して気になることは聞いておきましょう。
職場環境がイメージと違った
入社後に「職場の雰囲気が思っていたのと違う」「自分には合わない」と感じたという人は多いようです。
会社の公式ホームページに載っているようなことだけでは、分からない事はたくさんあります。
会社説明会、面接、インターンシップ、先輩社員との懇親会など、就職活動では企業を知るための機会が設けられています。
気になる企業には積極的に足を運び、自分の目で確かめることが勧められます。
説明会や懇親会などが行われていない場合には、面接後に可能なら事業所を見学させてもらい、自分がそこで働いているイメージを掴んでみるのも良いかもしれません。
試用期間中のトラブル
正式な採用の前に試用期間という社員としての適性(能力や勤務態度、スキル)を見極める期間、いわゆる「見習い期間」を設けている会社があります。
この試用期間中に、労災保険や健康保険に加入できないというトラブルがよくあります。
試用期間中であっても労働者は、本採用と同じ権利を持ちますので契約等で制限されていない限り、加入希望の旨を伝えましょう。
他に本採用時より低い賃金になる場合、双方の合意が必要になります。合意がなく一方的に給与が減額されていた場合には申告しましょう。
また、試用期間であっても正当な理由がなく、雇い主(企業側)は突然に労働者を解雇することは出来ません。
万一、「あなたはなんとなくこの職場には合っていない」「期待していたスキルではない」などの納得のいかない理由で解雇を告げられてしまった場合、ハローワークや行政庁、弁護士などの窓口で相談しましょう。
ただし、試用期間が2週間以内であれば、雇い主(企業側)に何ら義務を果たさなくても良いという特例があります。
ハローワークへ就職報告を忘れる
失業保険を受け取りながらハローワークで就職活動を行っている方は、就職先が内定したらハローワークに報告をしなければなりません。
もし、就職が決まったことを隠していたり、報告を忘れて失業保険を受け取り続けていた場合は不正受給と見なされる場合があります。
失業保険の基本手当の返還だけでなく、悪質な場合は返還額の2倍額を納付しなければならないケースがありますので注意です。
ハローワーク以外の求人でも内定が確定した場合、時期や前職の退職理由によっては、再就職手当が受け取れる可能性があるので一緒に確認しておきましょう。※再就職手当の詳細はことら