高年齢再就職給付金とは?条件や支給額をわかりやすく解説

最終更新:2026年5月

高年齢再就職給付金とは

高年齢再就職給付金とは、60歳以降に失業保険(雇用保険の基本手当)を受給した方が再就職し、再就職後の給料が大きく下がった場合に支給される制度です。

定年後の再雇用や転職では、以前より給料が下がるケースが少なくありません。

この制度は、60歳以降の再就職による収入減少を支援する目的で設けられています。

なお、高年齢再就職給付金は、雇用保険の「高年齢雇用継続給付」の一つで、失業保険を受給したあとに再就職した方が対象となる制度です。

ただし、60歳以上で再就職しただけでは対象になりません。下記のように複数の条件を満たす必要があります。

失業保険を受給していること
一定以上の支給残日数が残っていること
再就職後の給料が一定以上下がっていること

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高年齢再就職給付金の主な条件

高年齢再就職給付金は、次の条件を満たした場合に対象となります。

60歳以上65歳未満で再就職していること
雇用保険の基本手当(失業保険)を受給していること
再就職日の前日時点で、基本手当の支給残日数が100日以上あること
再就職後に1年以上働く見込みがあること
再就職後の賃金が、60歳時点と比べて75%未満に下がっていること
雇用保険の被保険者期間が通算5年以上あること
同じ再就職について再就職手当を受給していないこと

「75%未満」と聞くと分かりにくいかもしれませんが、簡単にいうと、60歳時点と比べて給料が25%以上下がった場合が一つの目安になります。

特に注意したいのが、再就職手当との併給ができない点です。

再就職手当との違いや受給条件を確認したい方は、再就職手当の受給条件とは?いくらもらえるかを解説も参考にしてください。

再就職手当を受け取った場合、高年齢再就職給付金は原則対象外となります。

どのような人が対象になりやすい?

定年後の再雇用や、60歳以降の転職で給料が下がった方が対象になりやすい制度です。

下記のようなケースでは、条件を満たすことで支給対象になる可能性があります。

・60歳で退職した
・失業保険を受給しながら再就職活動をした
・再就職先は決まったが、以前より給料が下がった
・雇用保険に加入する形で継続して働く

例えば、60歳時点では月30万円程度の給料だった方が、再就職後に22万円前後まで下がった場合などは、条件によって対象になることがあります。

一方で、下記などは対象外です。

給料の低下幅が小さい
短期間の雇用契約
65歳以降の再就職

高年齢再就職給付金はいくらもらえる?

支給額は、再就職後の給料がどれくらい下がったかによって決まります。

給料の低下幅が大きいほど、支給額も増える仕組みです。

なお、2025年4月以降に60歳へ到達する方からは、高年齢雇用継続給付の支給率上限が見直されています。

支給率は、下記の内容などによって異なります。

・60歳到達時期
・再就職後の賃金
・賃金低下率

そのため、実際の支給額は人によって変わります。

正確な金額は、ハローワークで確認しましょう。

支給期間はどれくらい?

支給期間は、再就職時点で残っている失業保険の日数によって変わります。

支給残日数が200日以上:最長2年
支給残日数が100日以上200日未満:最長1年

ただし、65歳に達した場合は、その時点で支給終了となります。

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申請手続きはどこでする?

高年齢再就職給付金は、勤務先を通じてハローワークへ申請するのが一般的です。

初回申請では、下記が必要になる場合があります

・支給申請書
・賃金証明書類
・雇用保険被保険者証

必要書類や提出時期は状況によって異なるため、再就職後は早めに勤務先やハローワークへ確認しておくと安心です。

高年齢再就職給付金で注意したいポイント

再就職手当とは同時に受け取れない

同じ再就職について、再就職手当と高年齢再就職給付金を両方受け取ることはできません

再就職手当を選んだ場合、高年齢再就職給付金は対象外になります。

どちらが有利になるかは、下記理由などによって変わるため、迷う場合は申請前にハローワークへ確認しましょう。

・再就職のタイミング
・支給残日数
・再就職後の給与

65歳以降は対象外

この制度は、60歳以上65歳未満の方が対象です。

65歳以降に再就職した場合は対象になりません。

65歳以上で退職・求職活動をする場合は、65歳以上の失業保険とは?高年齢求職者給付金を解説も参考にしてください。

短期間の雇用契約は対象外になる

1年以上働く見込みがない場合は対象外となります。

短期間の契約社員や、更新予定がない契約では注意が必要です。

申請忘れに注意

高年齢再就職給付金は、自動的に支給される制度ではありません。

再就職後は、勤務先やハローワークで必要な手続きを確認しておきましょう。

申請時期が遅れると、支給対象外になる場合があります。

定年後の再就職で給料が下がる方は早めに確認を

高年齢再就職給付金は、60歳以降の再就職で収入が下がる方を支援する制度です。

特に、下記については一度ハローワークで条件を確認しておくと安心です。

定年後も働き続ける予定の方
再雇用で給料が下がる方
失業保険を受給しながら再就職活動をしている方

再就職後は申請期限もあるため、仕事が決まった段階で早めに確認しておきましょう。

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