健康保険・厚生年金の保険料は4月5月6月で決まる

無職の花子さん
社会保険料は前年度の収入で納付額が決まるって聞いたことあるけど?
ハロワ先生
正確には前年の4月5月6月の給料額で決定します。詳細について一緒に見ていきましょう。
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通常、会社員なら毎月のお給料から加入する社会保険料が差し引かれます。

社会保険の中でも主に健康保険・厚生年金保険・介護保険料(40歳以上)は、毎年の4月、5月、6月の給料額をもとにその後1年間の保険料が決定されます。

社会保険の種類について

そもそも社会保険とは、どのような役割をしているのでしょうか。

社会保険とは、国が行う社会保障制度であり、加入者やその家族の病気や怪我、失業、介護や老後の生活などの万一に備えた公的な保険になります。

社会保険には、健康保険、介護保険、厚生年金保険、雇用保険、労災保険の5つの種類があり、今回は、「健康保険」と「厚生年金保険」について説明します。

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健康保険

病気をした時に使用する保険証のことですね。健康保険の適用する会社(事業所)で働く人の全てが被保険者になります。

またその家族も対象となり、医療給付や手当などを給付し、生活安定を目的とした保険です。

加入者が支払う保険料が財源になり、誰もが必要な時に適切な医療を受けられるよう加入者全体で助け合うシステムになっています。

厚生年金

厚生年金保険とは、「国民年金」「共済年金」と同じ公的年金の1つになり、簡単にいうと会社員の年金です。

日本国内に住む全ての人に加入義務があり、それぞれ働き方によってどの公的年金に加入するのかは分かれます。

厚生年金は、その制度の適用を受ける会社に勤務する全ての方が加入しています。

社会保険料の計算方法

給料から差し引かれている健康保険や厚生年金等の社会保険料額は、どのように決まるのでしょうか。

社会保険料は、給料額に対して保険料率をかけて計算するのですが、給料額は残業手当等があると毎月同じ額ではないことがあります。

そこで4・5・6月の給料の平均額「標準報酬月額」を元に計算し、その年の9月から翌年8月までの保険料が算出されるのです。

標準報酬月額とは、給料の他、通勤手当(交通費)、残業代、住宅手当、家族手当、休日手当、食事手当などが含まれます。

標準報酬月額は等級が定められ、等級ごとに保険料が異なります。健康保険は1から50等級、厚生年金は1から32等級まで細分化されています。

収入が多いと等級が上がり、社会保険料もその分高くなるというシステムですが、会社と折半して支い払います。

標準報酬月額を抑えた方が得なのか

4・5・6月の収入を低く抑えれば、9月以降1年間の社会保険料は安くすることが可能です。

しかし、病気等で会社を休んだ時に給付される「傷病手当金」や産前産後休業中に支給される「出産手当金」等は、この標準報酬月額を基準に計算されています。

標準報酬月額が高ければ、当然手当額も高くなることから、4・5・6月の収入を抑えることがお得なのかは何とも言えません。

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