失業保険の受給条件とは?加入期間や自己都合退職を解説

無職の花子さん

会社を辞めることになったんだけど、失業保険は受けられるのかしら?

ハロワ先生

誰でも失業保険が受けられるという訳ではありません。受給条件についてわかりやすく解説しましょう。

最終更新:2026年5月

失業保険の受給条件は「加入期間」と「失業状態」が重要

失業保険を受け取るには、主に次の条件を満たす必要があります。

・離職前に一定期間、雇用保険に加入していること
・働く意思と能力があること
・求職活動を行っていること
・ハローワークで求職申込みと受給手続きを行うこと

単に会社を辞めただけでは、失業保険の対象にはなりません。

「働く意思があり、すぐに働ける状態で、実際に仕事を探していること」が重要です。

また、必要な加入期間は退職理由によって変わります。

・自己都合退職:原則12か月以上
・会社都合退職など:原則6か月以上

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失業保険は原則12か月以上の加入期間が必要

一般的な自己都合退職の場合は、原則として、離職日以前2年間に被保険者期間が通算12か月以上必要です。

ここでいう「被保険者期間」は、単に会社に在籍していた期間ではありません。

原則として、次のいずれかに該当する月が1か月として数えられます。

・賃金支払いの基礎となった日数が11日以上ある月
・賃金支払いの基礎となった労働時間が80時間以上ある月

パート、アルバイト、派遣社員でも、雇用保険に加入していれば対象になる場合があります。

また、前職と前々職の加入期間を通算できる場合もあります。ただし、離職後の空白期間や過去の受給歴などによって扱いが変わるため、最終的にはハローワークで確認しましょう。

会社都合退職などは6か月以上で対象になる場合がある

倒産や解雇などで離職した場合は、離職日以前1年間に被保険者期間が通算6か月以上あれば、受給資格を満たす場合があります。

対象になり得るのは、主に特定受給資格者特定理由離職者に該当するケースです。

主な例は次のとおりです。

・倒産
・解雇
・雇止め
・長時間労働
・賃金未払い
・ハラスメント
・労働条件が大きく違っていた
・病気、けが、妊娠、出産、育児、介護などの正当な理由による退職

ただし、本人が会社都合だと思っていても、必ず認められるとは限りません。

退職理由は、離職票の内容や本人からの申立て、確認資料などをもとに、ハローワークが判断します。

自己都合退職と会社都合退職で失業保険がどう変わるかは、自己都合退職と会社都合退職の違い|失業保険への影響とはも参考にしてください。

働ける状態で求職活動をしていること

失業保険は、働く意思と能力があるのに仕事に就けない人を対象とした制度です。

そのため、次のような場合は、原則として受給できない可能性があります。

・すぐに働くつもりがない
・病気やけがなどで働けない
・家業や自営業に専念している
・次の就職先が決まっている
・学業に専念している
・就職や就労をしている

なお、短時間のアルバイトをしただけで、すぐに受給資格を失うわけではありません。

ただし、働いた日や収入があった日は、失業認定申告書へ必ず申告する必要があります

申告しないまま受給すると、不正受給と判断されるおそれがあります。

失業保険受給中のアルバイトや申告ルールは、失業保険受給中のアルバイトはどこまでOK?4時間・週20時間ルールとはも参考にしてください。

失業保険を受給できない主なケース

失業保険は、退職後であれば誰でも受け取れる制度ではありません。

特に、次のようなケースでは受給できない場合があります。

・働く意思がない
・病気やけがで働けない
・妊娠、出産、育児ですぐ働けない
・自営業を始めている
・昼間の学生として通学している
・就職先が決まっている
・求職活動を行っていない

ただし、病気、出産、育児などですぐ働けない場合は、受給期間延長の対象になることがあります。

すぐに働けない事情がある場合は、早めにハローワークへ相談しましょう。

失業保険の手続きの流れ

失業保険は、退職後に自動で振り込まれるものではありません。

受給するには、住所地を管轄するハローワークで手続きが必要です。

基本的な流れは次のとおりです。

1.会社から離職票を受け取る
2.住所地を管轄するハローワークで求職申込みをする
3.雇用保険の受給手続きを行う
4.7日間の待期期間を過ごす
5.雇用保険説明会や失業認定を受ける
6.条件を満たすと基本手当が支給される

退職理由によって、給付制限や支給開始時期が変わります。

離職票が届いたら、できるだけ早めに手続きを進めましょう。

失業保険の手続きで必要な書類や持ち物は、失業保険の手続きに必要な持ち物|ハローワーク初日の準備と必要書類も参考にしてください。

自己都合退職は給付制限がある場合がある

正当な理由なく自己都合退職した場合は、7日間の待期期間後に給付制限がかかる場合があります。

2025年4月1日以降に離職した場合、自己都合退職の給付制限は原則1か月です。

ただし、退職日からさかのぼって5年間に2回以上、正当な理由なく自己都合退職して受給資格決定を受けている場合などは、給付制限が3か月になる場合があります。

また、重大な理由による解雇の場合も、3か月の給付制限となる場合があります。

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失業保険の受給期間はいつまで?

失業保険を受け取れる期間は、原則として離職日の翌日から1年間です。

この期間を「受給期間」といいます。

ただし、1年間ずっと失業手当を受け取れるという意味ではありません。

実際に受け取れる日数は、年齢、雇用保険の加入期間、退職理由などによって決まります。

失業保険の金額や受給期間の目安は、失業保険はいくらもらえる?計算方法と受給期間も参考にしてください。

基本手当の所定給付日数は、条件によって90日〜360日の範囲で決定されます。

また、受給期間の1年を過ぎると、所定給付日数が残っていても、原則としてその後は受給できません。

再就職後にすぐ退職した場合はどうなる?

一度再就職したあとでも、受給期間内に再び離職した場合は、残っている基本手当を受け取れることがあります。

たとえば、離職日の翌日から1年以内で、所定給付日数が残っている場合などです。

ただし、再就職先で新たな受給資格が発生している場合など、状況によって扱いが変わります。

自己判断せず、ハローワークで確認しましょう。

失業保険の受給条件で注意したいポイント

失業保険は、加入期間だけでなく、退職理由や現在の働き方によって判断が変わります。

特に注意したいのは次の点です。

・離職票の退職理由が実態と違う場合は、ハローワークで相談する
・アルバイトや内職をした場合は必ず申告する
・病気や出産などですぐに働けない場合は、受給期間延長の対象になることがある
・退職後は、離職票が届き次第、早めに手続きを行う
・給付制限や支給開始日は退職理由によって変わる

失業保険は生活を支える大切な制度ですが、申告漏れや誤った手続きがあると、支給が遅れたり、不正受給と判断されたりする可能性があります。

不安な点がある場合は、早めに住所地を管轄するハローワークで相談しましょう。

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