危険物取扱者の資格とは【難易度・合格率・主な就職先】

ガソリン等の危険物を仕事上で安全に取扱うための資格が危険物取扱者です。

危険物取扱者資格の難易度や合格率、主な就職先等についてわかりやすく解説します。

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危険物取扱者とは

ガソリンスタンドやタンクローリー車、化学薬品工場や消防所など、危険物が扱われる事業場では必ず必要になるのが危険物取扱者です。

危険物取扱者とは、正しく扱わなければ爆発や中毒の危険性がある危険物に対して高い知識を持ったプロフェッショナルになります。

消防法で決められている危険物とは、以下のように分類されています。

【第一類】塩素酸塩類などの酸化性固体
【第二類】硫化リンなどの可燃性固体
【第三類】アルキルアルミニウムなどの自然発火性物質また禁水性物質
【第四類】ガソリンなどの引火性液体
【第五類】ニトロ化合物などの自己反応性物質
【第六類】過塩素酸などの酸化性液体

危険物取扱者の資格は、よりスキルアップしたい人が働きながら資格取得す人が多いのも特徴です。

また危険物を扱う業界では需要が高いため、職種によっては資格手当が付くことが期待できます。

自分が目指す就職先において危険物の取扱いがある場合、ぜひ前向きに資格取得を目指してみましょう。

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危険物取扱者の種類

危険物取扱者は、国家資格のうちの1つです。

危険物取扱者の資格には、甲種、乙種、丙種の3種類があり、それぞれ取り扱い可能な危険物質の種類が異なってきます。

甲種

全ての危険物の取扱いと立合いが可能な資格になり、試験の合格率は30%から40%くらいが平均となります。

乙種

第一類から第六類の中から試験に合格した分野のみ取扱いと立合いが可能です。

第四類の合格率だけが30%と低く、その他は大体65%前後で落ち着いています。

この第四類は社会的需要が高いため、受験者が多いのが特徴です。

丙種

第四類のガソリン、灯油など特定の危険物だけが取り扱うことができる資格になり、合格率は50%と比較的高めです。

尚、甲種と乙種の資格所持者の立合いがあれば、無資格でも危険物を取り扱うことが可能になります。

例えば、セルフ給油のガソリンスタンドでお客自身が給油できるのは、お店に危険物取扱者の甲種、または乙種4類の資格者が在籍しているからです。

危険物取扱者資格の勉強時間

乙種、丙種は特に受験資格はなく、合格率は比較的に高いことから独学でのチャレンジも十分に可能です。

また、勉強時間の目安は1日1~2時間ほど1か月程度で合格する方が多いようです。

但し、甲種に関しては受験資格が設けられています。

甲種は「大学等において、化学に関する学科等を納めて修了した者」、「大学等において、化学に関する授業科目を15単位以上取得した者」、「甲種資格を取得した後2年以上の実務経験がある者」、「第一類または第六類、第二種または第四種、第三類、第五類の4種以上の乙種資格を持つ者」、「修士や博士を授与され化学を専攻した者」等の条件に合うことが受験資格になっています。

仮に上記の条件に1つも当てはまらない場合でも、乙種を4つ以上取得していれば条件を満たしますので、より専門的な資格を目指す人はコツコツと乙種の取得から目指すと良いでしょう。

このように危険物取扱者の資格は、仕事をしながら必要に応じて個々に挑戦する受験者が多い資格になります。

危険物取扱者の主な就職先

ガソリンや灯油を除く危険物は、あまり身近に感じられないようにも思われますが、危険物を扱う業界は多くあります。

主な就職先としては、ガソリンスタンドや消防士、危険物を運搬する運転手、薬品や食品加工の工場、半導体や金属加工の工場、印刷や染色工場、石油加工などの工場、自動車製造工場、発電所の他、ビル管理会社なども危険物取扱者の知識を活かせる職業です。

危険物取扱者に向いている人

危険物の取扱いは危険な事故を招いてしまう可能性のある職業になります。

確認を怠ることなく責任をもって仕事に向き合い、危険物に関する知識を常に学びながら仕事に活かせる人が向いているのではないでしょうか。

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