派遣社員になるには

近年では正社員として働く以外にも派遣社員等の非正規社雇用として働くという選択肢があります。

派遣社員とは、具体的にどのような雇用体系になり、働くまでの流れ等について、わかりやすく解説します。

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派遣社員とは

派遣社員とは、実際に働く企業と雇用契約を結ぶのではなく、人材派遣会社と雇用契約を結び、実際に働く企業に派遣される社員を指します。

派遣社員には、一般的な登録型派遣と無期雇用派遣である常用型派遣があり、無期雇用派遣でない限り雇用の期間が決められています

派遣社員は、同じ事業所での雇用が最長3年までと定められています。

これは派遣先が直接雇用を図ったり、より良い環境でキャリアアップをするためのルールになり、派遣3年法とも呼ばれています。

派遣社員として働くには

派遣社員として働くためには、まず派遣会社への登録が必要になります。

一昔前までは、派遣会社に出向いての登録が一般的でしたが、コロナの影響もあり最近ではオンラインが主流になりつつあります。

登録では、職歴や簡単なスキルチェックのヒアリングが行われ、1〜2時間程度要するのが一般的ですが、事前にウェブ登録しておくと時間短縮になります。

ウェブ上で気になる求人募集があれば、その求人を紹介している派遣会社に登録をしてエントリーを行います。

登録された情報を元に派遣会社の担当が派遣先に紹介可能かを判断し(社内選考的なもの)、問題なければ派遣先との顔合わせ(面談的なもの)がセッティングされ、就業可能かが決まります。

シンプルですが、これが登録型派遣のおおまかな流れになります。

派遣社員と正社員の大きな違い

派遣社員と正社員の大きな違いは、正社員は直接雇用ですが、派遣社員は人材派遣会社と雇用契約を結ぶという点です。

正社員の給料が月給制であるのに対して、派遣社員は時給計算になり、賞与等も時給に含まれて支給されるケースが多くなります。※日給・月給制を採用している派遣会社もあります。

また、休暇やシフトの管理、社会保険手続き等も人材派遣会社によって行われます。

福利厚生の待遇ですが、「同一労働同一賃金」と呼ばれる正規雇用社員と非正規雇用社員の待遇差を減らす取り組みが導入されたことにより、派遣社員でも通勤交通費が支給されます。

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派遣社員で働くメリットとは

派遣先を選ぶ際に、人材派遣会社を通してのマッチングを行い、自分の希望の時間帯、場所や条件、職種を優先して選ぶことが可能です。

働く先の企業の業務内容をより詳しく知ることができたり、仕事に就くまでの期間が短く早期に仕事を始められるなどがメリットとして挙げられています。

また、派遣社員は基本的に時給制であることが多いですが、アルバイトやパートタイムでの雇用より比較的時給が高いというメリットがあり、残業代もしっかりと支払われるため、月によっては正社員より給料が高くなるというケースも発生します。

また、興味のある職種にチャレンジしやすいといった点があります。

正社員では雇用が難しい職種であっても、短期に様々な職種を経験してみたいという方には、おすすめの雇用形態なのです。

派遣社員で働くデメリットとは

派遣社員のデメリットは、ゴールデンウィークや年末年始などのお休みが続く場合、出勤日が少ない月は当然給料も減ってしまいます。

賞与や退職金もないため、安定したお給料が欲しいという方には向いている雇用形態とは言えません。

また、世間ではまだ正社員の方が社会的地位が高いというイメージがあり、社会的信用性が低い、重要な仕事は任されないという事例も多くあります。

また、せっかく仕事に慣れて職場環境も自分に合っていても契約期間が終われば、働くことはできません。

次の派遣先を探し、1から仕事を覚え働き始めるという点は大きなデメリットではないでしょうか。

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