社会福祉士の資格取得、合格率、難易度主な就職先等についてわかりやすく紹介します。
社会福祉士とは
社会福祉士は、ソーシャルワーカーとも呼ばれています。
社会福祉士とは、障害者や保護者の養育を受けられない子供、また母子家庭や貧困家庭など、様々な理由でハンディキャップを背負う人たちのサポートを行うのが社会福祉士の役割になります。
社会貢献ができる大変やりがいのある仕事でもあります。
社会福祉士は、介護等の相談や援助、指導をすることが中心になるため、福祉や法律に関する深い専門知識が必要です。
女性の受験者が多い資格で男性の2倍近くになる年もあり、女性にとって活躍のチャンスがある職業でもあります。
社会福祉士の種類
社会福祉士は国家資格に属する資格なのですが、医師や弁護士のように「業務独占資格」ではなく、「名称独占資格」といって資格取得者だけが社会福祉士と名乗れます。
同じ業務を行っていても資格を持っている人だけが、社会福祉士として働いていることを明言できるため、より社会的信用度が高く評価される環境で働けます。
社会福祉士の資格取得には、福祉に関する大学や短大、専門学校での基礎科目履修や実務経験が必要です。
そのパターンは12通りあり、以下の通りになっています。
①福祉系大学等4年、指定科目履修
②福祉系短大等3年、指定科目履修、相談援助1年の実務あり
③福祉系短大等2年、指定科目履修、相談援助2年の実務あり
④福祉系大学等4年、基礎科目履修、短期養成施設等6カ月以上
⑤福祉系短大等3年、基礎科目履修、相談援助1年の実務、短期養成施設等6カ月以上
⑥福祉系短大等2年、基礎科目履修、相談援助2年の実務、短期養成施設等6カ月以上
⑦社会福祉主事養成機関、相談援助2年の実務、短期養成施設等6カ月以上
⑧児童福祉司、身体障害者福祉司、査察指導員、知的障害者福祉司、老人福祉指導主事の実務4年、短期養成施設等6カ月以上
⑨一般大学等4年、一般養成施設等1年以上
⑩一般短大等3年、相談援助1年の実務、一般養成施設等1年以上
⑪一般短大等2年、相談援助2年の実務、一般養成施設等1年以上
⑫相談援助実務4年以上、一般養成施設等1年以上
以上のいずれかの条件をクリアしている方のみが受験資格を得られます。
社会福祉士の合格率
社会福祉士試験の合格率は平均30%前後で推移しており、実務経験が必須であることから総合的に難易度の高い資格と言えるでしょう。
学生の頃からコツコツと勉強を積んできた人が、独学で試験に臨むケースもあります。
試験は年1回になり、長期の学習スケジュールを組みながら毎日1~2時間していくのがポイントになります。
また、参考書を丸暗記をするのではなく、出題傾向を掴みながら効率良く勉強をしていきましょう。
社会福祉士の主な就職先
社会福祉士の資格所持者の主な就職先ですが、高齢者施設などの介護業界や病院などの医療関係、障害者施設、児童養護施設、福祉施設など幅広くなります。
自分がどのような社会問題に興味があるか、また解決することに貢献したいと思うのか、どういった理想を持つか等によって就業先を選択すると良いでしょう。
経験を積むことで他の分野の相談員として働ける知識を持つこともあり、長く続けることでキャリアアップを図れる可能性がある職種です。
社会福祉士が向いている人
社会福祉士は、様々なハンディキャップがある人達の手助けをする職業であることから、人助けや社会に貢献したいと思う人が向いているのではないでしょうか。
コミュニケーションが欠かせない仕事になるため、相手の話を誠実に聞く姿勢が大切です。
社会福祉士という資格は、更新が必要がない一生の資格ではありますが、時代の流れに合わせ高齢化問題、増加する虐待問題や貧困問題など、社会の問題を常に勉強し続けることが重要です。