中小企業診断士とは、国家資格になりキャリアアップを目指す働く人たちを中心に人気を集めている資格です。
中小企業診断士の合格率や難易度、主な就職先等についてわかりやすくご紹介します。
中小企業診断士とは
中小企業診断士とは、その名の通り主に中小企業を対象とした経営のコンサルタント役です。
相談相手の中小企業に対し、経営の現状や課題を把握し、提案、解決していくことが主な仕事内容になります。
会社経営において直面している問題に対し、アドバイスをしながら一緒に解決していく、時には経営困難な会社の成長戦略を立て、会社を立て直すという非常に重要な役割のある職業です。
中小企業診断士の受験資格は、年齢や学歴に制限がなく、受験時には実務経験が問われませんので誰でも受験が可能です。
尚、不動産鑑定士、公認会計士、税理士や司法試験合格者、システムアナリスト等の特定資格を取得している人は、試験の科目免除という待遇を受けられますので該当する方は確認をしてみましょう。
中小企業診断士の種類
中小企業診断士は、国家資格の中でも唯一の経営分野の資格になり、合格率も非常に低いことから企業側からも非常に高く評価される傾向にあります。
社労士や税理士などのように独占業務がないため、職種の縛りが無く幅広い分野の企業において就職が見込めます。
中小企業診断士の合格率は約4%位と弁護士や税理士、公認会計士等と並び非常に難易度の高い資格になります。
中小企業診断士の勉強時間
中小企業診断士の試験は、第一次試験に合格しないと第二次試験には進めません。
第一次試験は「経営学、経済政策」「中小企業経営」「財務、会計」「企業経営理論」「経営情報システム」「運営管理」「経営法務」の7科目に分かれており、出題範囲は広く、全科目平均が60点以上が合格ラインになり、1科目でも40点以下の科目が無いことが合格条件になります。
勉強時間の目安は約800~1000時間になり、2~3年に渡って勉強をしてきたという受験者の割合が多くなります。
独学で目指される人は、自分が短期間で集中して勉強をした方が良いタイプなのか、長期間で少しずつコツコツと勉強したほうが良いタイプなのかを見極めて、勉強のプランを立てるのが望ましいでしょう。
中小企業診断士の試験の出題範囲は広いため、やみくもに覚えるのではなく出題傾向を掴みながら効率的に勉強するのがポイントです。
中小企業診断士の主な就職先
国内企業のほとんどが中小企業になるため、中小企業診断士の需要は非常に高く、主な就職先としては、コンサルタント会社、税理士事務所、中小企業診断士事務所などが考えられます。
中小企業に限らず、中小企業診断士の知識を活かしながら大手企業で働く人も多くいます。
地方企業からの需要もあるこから全国どこでも活躍の場があるのではないでしょうか。
また、経験を積みキャリアアップを狙う人の中には独立して目指すという道もあります。
中小企業診断士が向いている人
中小企業診断士は、会社経営のプロになることから経営や経済に興味のある方が向いています。
相談相手とのコミュニケーションが必要になり、問題を解決したいという正義感の強い人材が求められます。
中小企業診断士の受験者は女性より男性が圧倒的多いのが特徴ですが、女性目線だから気づく視点やアドバイスがあることから、企業側から女性によるコンサルタントを受けたいというニーズも多くあります。