電気設備の工事に関する専門的な知識や技術を持つ「電気工事士」は、年間の受験者数が12万人以上に上ります。
電気工事士の資格の難易度や仕事内容などについてわかりやすくご紹介します。
電気工事士とは
電気工事士とは、電気工事法に定められた資格になり、電気工事で起こりうる感電や火事などの災害を防ぎ、安全な工事を行われることが目的で作られたものです。
資格を所持している電気工事士以外が電気工事を行ってはならないと国によって決められています。
受験資格なく希望すれば誰でも受験が可能になり、実際に10~60代に至るまで幅広い年代の受験者がいます。
合格率ですが、例年50%を超えていると発表されており、難易度はそれほど高くはありません。※第二種電気工事士の場合
近年、オール電化住宅が増加傾向にある他、太陽光発電などの電気設備も全国的に普及していることから電気工事士の活躍できる場は多く、将来性の高い資格の1つでもあります。
電気工事士の種類
電気工事士は、国によって独占業務を行う事が認められた国家資格に属する資格の1つです。
電気工事には、第一種と第二種の2種類があります。
第二種電気工事士は、建物・設備の電気工事をする者は必ずこの資格が必要になり、一般住宅、お店など600ボルト以下で受電している設備の工事が行えます。
第一種電気工事士は、第二種の作業可能な範囲に加えて最大電力が500ワット未満の工場などの現場においての電気工事が可能になっています。
先に第二種から資格を取り、働いて経験を積みながら第一種にチャレンジするという受験者が多いようです。
電気工事士の勉強方法とは
第二種電気工事士の資格難易度ですが、そこまでは高くはないことから独学でも合格が可能になります。
電気工事士は、筆記試験と技能試験の2つからなります。
筆記試験では、ルートの計算などの計算問題や電気工事で使用される図面を用いた問題が出題され、毎年の出題傾向が似ていることが多いようです。
テキストをよく読み込み、得点を稼ぎやすい配線図や工具の名前、記号の暗記、さらに過去問題集を中心に取り組み、問題の傾向を把握するのがポイントです。
テキストだけでなく、最近ではYouTubeやアプリを活用した独学方法も人気を集めています。
特に動画では、工具の使用方法や基本的な作業の様子を見て学べることから技能試験の前には必ずチェックしておきましょう。
尚、第二種電気工事士と比べて第一種電気工事士の方が難易度が高くなります。
電気工事士の主な就職先
電気工事士の主な就職先は、建設現場、電気工事会社、ビル管理業者やメンテナンス会社、太陽光発電設備会社、メーカー等、多岐にわたります。
資格を持っていることで資格手当が付く企業もあります。
現場で経験を積み大きな会社や専門的な分野へキャリアアップをしたり、独立を目指す人もいます。
電気工事の需要はいつの時代もあり、安定性がある資格の1つではないでしょうか。
電気工事士が向いている人
職種にもよりますが、機械を触ったり、設計やモノづくりが好きな人などコツコツと1つの作業に向き合うことや細かな作業に集中できる人が向いています。
手先が不器用でも経験を積むことで技術に慣れ人もいます。未経験者OKという求人も多数あるようです。