人気職業として上位ランキング定番のひとつが保育士です。
保育士の合格率や難易度、主な就職先等についてわかりやすくご紹介します。
保育士とは
保育士とは、専門的な知識を有し保護者に代わって子供の保育をしたり、保護者に対して保育の指導を行う職業になります。
少し前までは、保母さんや保父さんと呼ばれていましたが、平成15年の児童福祉法の改定により、保育士という名称になりました。
赤ちゃんから小学校入学前まで子供の心身において成長をサポートし、保育を行うのが主な仕事内容です。
近年、働くお母さんが増えていることから子供の預かり場所の需要が高まっています。
これからの未来を担う子供達に携われる社会貢献度が高い職業になります。
保育士ですが毎年5万人以上が受験し、その合格率は過去10年間で15%~20%前後で推移しています。
保育士は国家資格
保育士は児童福祉法に基づいて定められた国家資格になり、「名称独占」によって資格のない人は保育士、または間違えるような紛らわしい名称を名乗れません。
尚、似ている職業としてよく比較される幼稚園の先生ですが、正式名称は幼稚園教諭と呼ばれ、国家資格ではなく幼稚園教諭の免許が必要になります。
保育士になるには
保育士になるには2つの方法がありますのでご紹介します。
①保育士試験を受験して合格する
保育士試験は都道府県知事によって実施され、年2回行われています。
②保育士養成施設で所定の単位を取得して卒業する
厚生労働大臣認可の保育士養成施設とは、専門学校、短大、4大また夜間部や通信課程を含みます。
保育士試験では9科目という出題範囲になるため、広範囲に勉強をしなければなりません。
さらに実技試験があり、言語、音楽、造形から2つ選択し、実際に「話の読み聞かせ」や「演奏をしながら歌う」、「絵を描いて表現する」という内容です。
このように勉強で得る知識だけでなく、子供に合った表現の適性が問われるのです。
試験対策としてテキストの読み込み以外にパフォーマンス分野の練習が必要になってきます。
保育士の主な就職先
保育士の就職先は、保育園が一般的だと思いますが、他にも多数あります。
企業や施設の託児所、ベビーシッター、幼児教室、病院、助産院、児童養護施設、知的障碍児施設などの児童福祉施設、おもちゃメーカー等、保育士が活躍できる場面は多岐にわたります。
こうした就職先の多様性は、国家資格ならではの強みとも言えます。
保育士が向いている人
保育士には年齢の制限がないため、シニア世代でも自身の子育ての経験を活かし、活躍しているという方も多くいることから、性別年齢に問わず活躍できる職業なのではないでしょうか。
実際に男性保育士が2019年で7万人を超えたというデータもあります。
保育士に向いている人として第一に「子供が好き」という気持ちを持っている人ではないでしょうか。
子供とコミュニケーションを取り、理解しながら心と体の成長をサポートしていくことが重要になってきます。
さらに子供の世話をするということは、体力が必要になるものです。
根気よく向き合っていくという精神力も必要になり、忍耐強い人材が求められます。