国家資格の中でも難関と言われているのが公認会計士。弁護士や医師と並び「三大国家資格」と呼ばれるほどの社会的ステータスの高い資格です。
公認会計士の合格率や難関度、就職先等についてわかりやすく解説します。
公認会計士とは
公認会計士とは、一言でいうと企業の監査役です。
具体的には、担当する企業の財務や経理関係に対して監査(財務諸表監査)を行います。
財務諸表とは、決算表になり企業のいわば成績表のようなものです。これが正しく作成されているかをチェックするのが公認会計士による監査です。
万が一、不正や間違いがあると日本の経済市場に影響を与えることになりかねませんので、監査役は大変重要な役割を担っているのです。
公認会計士は、税理士と似ているように思われますが、公認会計士は監査が主な専門分野、税理士は税務が主な専門分野となっています。
公認会計士の難易度
2016年から2021年の最新データでは、合格率が平均で約10%と取得が大変な難関資格になります。
出題範囲が広く、短答式による問題が4科目、論文式問題が5科目になり、勉強時間も長期間になることがわかります。
そんな公認会計士ですが、2005年以前では大卒、短大卒という受験資格がありましたが、現在では定められていないため、誰でも受験が可能になります。
公認会計士は国家資格
公認会計士は国によって認められた国家資格のうちの1つです。
国家資格を必要とする職業は、法律で社会的地位が保障され、信頼度、ステータスの高い職業であることが言えます。
また、公認会計士は独占業務として監査作業が認められており、公認会計士以外の者が監査を行うことは法律で禁じられています。
公認会計士の勉強方法とは
公認会計士の勉強方法として最も一般的であるのが専門学校に通うことです。
講義を受け、しっかりと基本と不明な部分は講師に質問しながら学ぶことが理想的です。
しかし、費用的な問題等から独学で勉強したいという方もいます。
公認会計士の独学は厳しいという意見も多くありますが、市販教材やネットを活用した勉強が可能です。
公認会計士の独学は厳しいという意見も多くありますが、通信講座やオンライン講座を併用して目指される方も多くいます。
また最近ではYou tubeの動画配信でも学べますのでマルチに活用しましょう。
但し、環境によってはモチベーションを長期間保つことが難しいケースもあるので注意です。
公認会計士の主な就職先
実際に公認会計士として認可されるまでの流れについて説明します。
①国家試験を受験する | 短答式試験、論文式試験両方に合格 |
②実務試験を受ける | 2年以上の実務経験後、実務補修の修了考査に合格 |
③内閣総理大臣に確認・登録される | 全ての工程を修了し、公認会計士になる |
実際に公認会計士として働くには、監査法人と呼ばれる組織に就職するのが一般的ですが、中には個人の会計事務所や一般企業、コンサルティング事業へ就職するケースもあります。
どこの企業においても経理や財務業務は発生することから需要は非常に高く、よほど選り好みしない限りは就職先に困ることはありません。
公認会計士が向いている人とは
公認会計士に受験資格はありませんが、向き不向きはあります。
公認会計士は、毎日会計に深く関わって行く職業ですので、数字・計算が得意である人や会社経営について興味のある人に向いていることがわかります。
また不正を許さない誠実さや正義感の強いタイプの人が適正と言えます。