介護のプロフェッショナルになる「介護福祉士」の資格取得や合格率、難易度、主な就職先等についてわかりやすく紹介します。
介護福祉士とは
介護福祉士とは、時にはケアワーカーとも呼ばれ、日常生活において介護が必要とされる方等の生活支援を行う専門職になります。
具体的には、食事の補助や入浴、排せつ、車椅子等での移動の手伝いといった「身体介護」、掃除や洗濯、買い物などの家事全般を手伝う「生活支援」、介護の利用者やその家族から相談を受け、アドバイスを行う「相談や助言」などが主な業務内容になります。
また、職場の中心になり、同じ職場で介護を行うヘルパー等の育成や指導を行うこともあります。
高齢者が増える日本において非常に需要が高い職業になり、介護福祉士を所有していることで優遇された条件で就職できるケースも多くあります。
介護福祉士の資格試験の合格率は約70%になり、比較的に取得しやすいことがわかります。
介護福祉士の種類
日本には、ケアマネージャーや介護職員初任者研修、理学療法士等、介護や福祉に関連した資格が多数存在していますが、介護福祉士に関しては国家資格になります。
介護福祉士は、他の介護関連の民間資格と比べても社会的な信用度は高く、介護の現場ではリーダーとして他の職員を引率する存在になることが多いようです。
介護福祉士になるには
介護福祉士の試験を受けるには、一定条件を満たしている必要があります。
受験資格には細かな規定があり、自分がどの条件を満たすのが最適なのか確認しておきましょう。
①3年間以上、介護の実務経験があり、実務研修または介護職員基礎研修等を修了していること
パートや社員など雇用形態は問わず受験年度の3月31日までに実務研修、または介護職員基礎研修等を修了している、もしくは修了見込みとされることが条件です。
②福祉系の高校を卒業していること
福祉に関する教科と単位を修了して卒業していること、また特例高校では9か月以上の実務経験を終えていること。
③普通の高校を卒業した後、養成施設等に通う
福祉系大学や介護福祉士養成施設等の養成施設へ1~2年間を通うことが条件になります。
どのような養成施設に入るかによって、年数等が異なりますので確認しましょう。
介護福祉士の主な就職先
介護や福祉関連の施設は、全国に数多くあり常に求人が途切れるは少なく、就職先の種類も様々です。
主な就職先はデイサービス、特別養護老人ホーム、有料老人ホーム、グループホーム、リハビリ施設や病院、介護老人保健施設、身体障害者療護施設などです。
また、キャリアを積み、介護福祉士を育てるための学校や講座の講師として活躍する人もいます。
介護福祉士が向いている人
介護福祉士の資格の受験者は、2021年の試験では約7割が女性であることから、女性が活躍しやすい職業であることがわかります。
介護福祉士受験者の年齢層は、10代~60歳以上と幅広く、とくに20~50代の働き盛りの世代が多くなります。
また、中高年世代の人が新たに資格を取るといったケースも多いのが特徴です。
介護福祉士という職業では、利用者の心身的なサポートが主な仕事内容になり、コミュニケーション能力や忍耐強さ、責任力が求められます。