大手通信講座サイトの人気ランキングでは、常に上位に入っている簿記検定。
簿記は就職や転職活動で有利になるだけではなく、キャリアアップを狙うビジネスマンにも人気の高い資格になります。
簿記検定の種類や合格率、難易度、主な就職先等についてわかりやすく解説します。
簿記とは
毎日に家計簿を付けている家庭は多くありますが、簿記は家計簿の企業版になります。
個人と違い企業の場合は収支の規模が大きくなり、誰か1人が家計簿を把握していれば良いというものではありません。
そこで、帳簿に会社の利益や営業取引の記録を行い、会社の売り上げや資産、利益を明確にして誰が見ても分かるよう整理を行う必要があり、それが簿記になります。
簿記検定の合格率
簿記検定は毎年多くの人が受験しており、とくに受験資格というのはありません。
年に数回、試験が開催されておりネット試験を選択することもできます。
簿記の合格率ですが、一般的な日商簿記の3級で約40~50%、2級は約15~30%、1級は約10%になります。
簿記検定の種類
簿記検定は国家資格ではなく文部科学省や経済産業省などが認定する公的資格という位置づけとなります。
簿記検定にはいくつかの種類があり、一番認知度の高い簿記検定が「日商簿記」になり、他の簿記についてもご紹介していきます。
日商簿記
日本商工会議所、また地方の商工会議所が主催する簿記検定になり、簿記検定の中でもスタンダードになっているものです。
日商簿記は1級~3級、初級、原価計算初級と5段階に分かれていますが、最初は3級以下を受けるのが一般的です。
全商簿記
全国商業高等学校協会が主催の簿記検定になり、主な受験者は商業高校の学生です。学校で実際に習う簿記の基礎が主な出題内容となり、1級から3級までがあります。
全経簿記
こちらは全国経理教育協会が主催の簿記検定で、主な受験者は経理の専門学校に通う学生です。
上級、1級から3級、初級までがあり、上級に合格することで税理士試験の受験資格を得ることができます。
簿記検定の勉強方法とは
簿記検定の試験は、独学で勉強しても合格するのは可能です。
実際、簿記検定に関するテキストや参考書はたくさん販売されており、日商3級であれば独学で合格したという経験者が多くいます。
簿記は正しい勉強方法でスキルを身に付けなければ何の意味もありません。
どれくらい自分が簿記について理解し、把握していることが大切になってきます。
また、2級1級になると一気に合格率が低くなり、出題範囲もより専門的な分野が入ってくるため、独学の勉強方法では難しい部分も出てきます。
専門学校に通うのが難しい場合、通信講座を活用したり、最近ではYou tube動画配信等があります。
簿記資格で有利になる就職先とは
簿記検定は、一般事務以外にも営業職やコンサルタント、小売業、サービス業等、簿記の知識を活かせる職種は多くあります。
また、簿記検定所持者には資格手当が支給される企業も多くあります。
簿記検定が向いている人とは
パソコンに向かいコツコツと作業をする時間が多いため、地道に数字に向き合える人や長時間のデスクワークが苦にならない人が向いているのではないでしょうか。
また、自分流ではなく会社のルールやセオリーを守れる人が簿記関連の職種に向いている傾向があります。